このサイトについて
効率化は、人手不足を解決しない
国は2040年度までに、建設現場の省人化を少なくとも3割にすることを目指しています。私はこの方向に賛成です。人がやらなくてよい作業は、機械やAIに任せたほうがいい。
それでも、効率化だけで土木に人が来るとは考えていません。作業は減らせても、「この橋を残すか、直すか、畳むか」を決める仕事は残ります。足りないのは作業の手ではなく、判断を担う人です。
人が来たくなるのは、判断する面白さが見えるときだと考えています。知識が深まるほど判断の理由が見えてきて、その判断を任されているとき。その面白さは、外からは見えにくいものです。
土木の判断を、確かめられる言葉にする
だから、このサイトでは、土木の判断を、確かめられる言葉にしていきます。同じ一文が、読む人によって2つの意味を持ちます。
- 土木の外の人には:身の回りの土木の判断が見えて、自分でも確かめられるようになること。駐車場のひびなら、幅より先に場所を見る。
- 技術者と、構造解析のAIをつくる人には:解析の判断を、問題と正解で確かめられること。そのために、答え付きの問題集「検算集」をつくっています。
やっていること
- 記事とニュースレター:週に1回、判断を1つだけ扱います。暮らしの問いから入り、図で確かめ、最後に技術者向けのメモを置きます。
- 動く図:触って、条件を変えて、確かめられる図です。図の横には、どんな前提で計算したかを必ず書きます。
- 検算集:構造計算の問題と正解の集まりです。1問ずつ、式と3つの解析器(自作のソルバー、OpenSeesPy、Pynite)で答えを突き合わせてから載せます。AIにも解かせて、どこで、どう外すかを記録します。
書くときの約束
- 公開されている資料だけを使い、数字は元の資料で確かめます。確かめられないことは書きません。
- 事実と、私の考えを分けて書きます。
- 図表は転載せず、自分で描き直して、出典を書きます。
- AIは下書きや計算の相手として使います。使った場所は明らかにします。
- 勤務先の仕事や、関わっている橋のことは書きません。
- 誰かを責めるのではなく、仕組みを語ります。
つくる人
Koshi。橋梁技術者(RC・PC構造)で、専門は道路橋の補修・補強設計です。詳しくは著者について。